「前科者」有村架純、⽯橋静河、岸善幸監督が登壇!⾃⾝の新⽶時代の写真とエピソードも披露

「WOWOWオリジナルドラマ 前科者 −新⽶保護司・阿川佳代−」の完成報告会を2021年11⽉19⽇(⾦)にスペースFS汐留にて開催。会⾒には、保護司の阿川佳代を演じる主演の有村架純に加え、佳代の初めての保護観察対象者となる“前科者”⻫藤みどりを演じる⽯橋静河、岸善幸監督が登壇し、撮影エピソードやドラマの⾒所について語ったほか、サブタイトルの「新⽶保護司」にかけて、⾃⾝の“新⽶時代”の写真とエピソードも披露した。

「ビックコミックオリジナル」で連載中の⼈気コミック「前科者」を有村架純主演、連続ドラマ&映画という形で実写化した本作は、“前科者”たちの更⽣、社会復帰を⽬指し、保護司が奮闘する様を描き出す社会派ヒューマンドラマ。ステージに登壇した有村は「本作は映画、ドラマと⽴て続けに撮影したのですが、濃密な2カ⽉を過ごすことができ、私⾃⾝も充実した気持ちで⼼が毎⽇満たされていました。役者たち、スタッフさんの熱量が多くの⽅に届いてくださると嬉しいなと思っています」と挨拶。そして⽯橋が「本当にいい現場で、その現場の空気がそのままちゃんと映像に映っているとてもいい作品になっています。是⾮たくさんの⽅に観ていただきたいなと思います」と続けると、岸監督も「ドラマ、映画共に本当に誇れる作品に仕上がったと思っています。WOWOWさんで明⽇から放送が始まり、その後Amazon Prime Videoでも観ることができるということで、本当にたくさんの⼈に観ていただく機会があればいいなと。⾃信を持って送り出せる作品になりました」と誇らしげな表情を⾒せた。

有村演じる佳代は、笑ったり泣いたり、時には怒ったりと感情をむき出しにするキャラクター。そんな役を演じてみて「⼈と向き合うのは労⼒がいることですし、⼀筋縄ではいかないことだらけだったんですけど、⼈を思って笑ったり、泣いたり、怒ったり、叫んだり。こんなに気持ちが揺れ動く現場も久しぶりだなと思いました」と振り返る。そして岸監督は、「有村さんは相⼿にしなくてはいけない⼈物が本当にたくさんいて、それを毎⽇バッタバッタと。実際は峰打ちのようだったと思いますが、ものすごい包容⼒と、それから鋭さをもって、毎⽇、侍のように戦っていた感じがしますね。それに助けられましたし、本当に国⺠的⼥優だと思います」と有村を称賛するひと幕もあった。

有村と⽯橋は本作が初共演。⽯橋が「最初は映画の撮影でお会いしたのですが、映画版はドラマから3年後の世界だったので、2⼈の関係性ができあがっているところを⾒せなきゃいけないけど、でも有村さんとは初めましてだしどうしよう。と思って緊張していたんですけど、現場で有村さんとお会いしたら、これはもう⼤丈夫だなと。そこからはすごく楽しくて、最初からバディとしてやれる感じがしました。有村さんも『さあ来い!』みたいな感じで温かく迎え⼊れてくれたので、『じゃあ暴れるぞ!』という気持ちになれました」と振り返ると、有村は「⽯橋さんは最初にお会いした時から、⽴ち姿がカッコいい⼥優さんだなと思っていて。でもご本⼈の中でも⾊々な緊張を持ちながら現場に⽴っているなという⼀⾯を⾒られたのも⼈間らしくて好きだなと。好きが募っていった時間でした。本当に⽯橋さんがみどりさんで良かったなと思いますし、出会えて良かったです」としみじみ語る有村の⾔葉に、⽯橋も「泣いちゃいます!」と感激した様⼦だった。

この⽇は本作のサブタイトル「新⽶保護司」にかけ、有村、⽯橋の“新⽶時代”の写真が披露された。若き⽇の写真と対⾯した有村は「17歳くらいですかね。今よりも眉⽑が細くて学⽣という感じで恥ずかしいです」と照れくさそうな笑顔。「この時はデビュー当時。上京したてくらいで、まわりにも知り合いがいないし、急に⼤⼈たちに囲まれて。とんでもない世界に⼊ってきちゃったなという思いだったんですけど、⾃分でやりたいと思って⾶び込んだお仕事だったので、当時はそういう強い思いがあったのかなと思います。でも⾃分のことを話すのは苦⼿で、⾃分⾃⾝、⽬⽴ちたがりなわけではないので、なんでこのお仕事をしているんだろうと思う事は今でもあります」と振り返った。

⼀⽅の⽯橋さんは「ふてぶてしいですね」と笑うと、「これはたぶん20歳くらいで。私はお芝居を始めたのが少し遅いので、気分は今でも新⽶なんですけど、世の中的には何年か経つとそういう扱いをしてくれなくなるので。だからちゃんとしなきゃなと思います。でも最初から出会う⼈に恵まれていたんだなと思いますね。だから頑張ります」と決意を語った。

そして、最後のコメントを求められた有村は「役者の皆さん、スタッフの皆さんが熱量を込めて作った作品です。内容は重く感じるかもしれませんが、岸監督の⼿によってエンターテイメント性のある作品になったなと思っています。⾒終わった後はひと筋の光、希望を感じる作品になったと思いますので、是⾮たくさんの⽅に届いて欲しいなと思いますし、⽣き⽅を改めて考えさせられる作品で、この作品に参加して、あらためて優しい世界があって欲しいなと思いました。今はこのような状況下ではありますが、ひとりでも多くの⽅の優しさの⼼が⼤きくなってくれたら嬉しいなと思います」とメッセージを送った。

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