横浜市の救急車、目的地を誤り到着9分遅れ 要請者は収容後に死亡、遅れとの因果関係調査へ

 横浜市旭消防署は19日、救急要請があった場所を誤認し、救急隊の到着が約9分遅れたと発表した。要請のあった70代男性は救急車に収容後、心肺停止状態となり、搬送先の医療機関で死亡した。

 到着の遅れと男性の容体との因果関係については「不明」としており、今後調べる方針という。

 署によると、同日午前7時半ごろ「男性が呼吸が苦しいと訴えている」と119番通報があり、指令を受けた若葉台救急隊が出動。同35分に到着したが、男性宅からは約100~150メートル離れていた。

 同隊が男性宅を探していたところ、「(通報したのに)救急車が来ない」と119番通報が2回あり、場所を誤認していたことが判明。男性宅に着いたのは同44分だった。

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