東京女子プロレスで活躍するアイドルグループ「SKE48」の荒井優希(23)が、試練のシングル2戦を迎える。25日は東京・後楽園ホールで前プリンセス王者の辰巳リカ、12月18日には名古屋国際会議場イベントホールで現王者の山下実優と対戦する。先月のアジャコングとの一戦で「怖いものがなくなった」と言い切る“二刀流”が本紙に語ったベルトへの思いとは――。
――辰巳、山下とのシングルを控える
荒井 すごい機会をいただいたなと。(4月に)私が入ったときにベルトを巻いていたリカさん、今持っている山下さんと続けてできるということで中途半端な気持ちではいけないし、やってきたことをみんなに見てもらえたらなと思います。
――不安がないわけではない
荒井 シングルは次が4戦目。先輩が助けてくれるわけでもなく、自信がない分、ちょっと怖いなと思ってしまうところもあります。でもファンの方に「シングルがもっと見たい」と言っていただいている。食らいついていきたい。
――10月にはアジャコングとタッグで激突。収穫は
荒井 ありました。誰もが知るレジェンド選手とまさか試合ができるとは。すごい恵まれているなと思いました。それにアジャさんの技を受けたから、あんまり怖いものがなくなったような、無敵になったような気がして(笑い)。始めたころはドロップキックとかでさえも怖くてよけちゃったり、逃げたくなることもあって。あの一戦で何も怖くなくなった感が。「だってアジャさんと試合したもん」みたいな。
――結果を残せばタイトル挑戦も見えるのでは。ベルトは意識するか
荒井 一度、集合写真を撮るときに山下さんと(乃蒼)ヒカリさんに挟まれたことがあって、ベルトの威圧感をとても感じて。ベルトを持っている人はこんなにキラキラするんだって。私もいつかは応援してくれる人にベルトを巻いている姿を見せたいというのがものすごくある。だからこそ今年1年で終わることはできないなと思ってて、また(来年も)続けられるということなのでチャンスがあれば目指していきたいなと思います。
――来年もリングとステージを両立させる
荒井 両方のスタッフさんがすごい手伝ってくれているので、やりやすい環境にしてくださって本当にありがたいなって。自分もSKE48にとっても東京女子プロレスにとっても必要とされる存在になれるように、両方頑張りたいです。
――“二刀流”といえば、米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手がMVPに選ばれた
荒井 かっこいい。プロレスとアイドルで“二刀流”の活躍? 頑張ります。そんな人、まずいないじゃないですか。片方にしろという声ももちろんあるし、片方しかやっていない人と比べるとどっちも微妙な出来になるんじゃないかって、すごい言われたりして。でも私は人一倍頑張れるっていう謎の自信があるので、両方同じだけ全力でやるって決めているので。そこに関して不安はなくて、来年は両方頑張ってMVP級の活躍ができるようにしたいですね。