eスポーツのプロチーム誕生 藤沢の「イメージ向上を」

メンバーの(左から)AvadoNさん、Brasidianさん、Cabbagestさん

 コンピューターゲームの腕を競う「eスポーツ」のプロチームが藤沢に誕生した。裾野が広がる新たなエンターテインメントに参画することで、「藤沢のブランドイメージ向上にもつなげたい」と関係者は意気込んでいる。

 チーム名は流星を意味する「Meteor(ミーティア)」。横浜市在住のAvadoNこと工藤京介さん(24)ら3人が所属し、プレーヤーが累計1億人を突破したバトルロイヤル形式のシューティングゲーム「Apex Legends」で競う。

 湘南地区でオフィスビルを展開する相澤土地(藤沢市)が10月、新事業としてチームを設立。昨年の大会で日韓3位になるなど国内では上位にランクされ、前のプロゲーミングチームとの契約を終えた3人を獲得した。

 代表を務める同社の相澤利春取締役(30)は学生時代からeスポーツに親しんできた。「仲間との共闘とともに、音楽ライブのようなエンターテインメント性が魅力」と語り、スポンサーを募っている。

 メンバーは、同社が所有する辻堂駅近くの企業支援シェアオフィスを拠点に大会前の打ち合わせや練習を重ね、世界大会出場を目指す。

 eスポーツは年々愛好者が増え、五輪の追加種目への期待も高まっている。工藤さんは「Apexは日本で一番人気のあるゲーム。将来は魅力を知ってもらうためにイベントを地元で開きたい」と話していた。

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