〝新証言〟の真偽は――。女子テニスの彭帥（３５＝中国）が、中国の張高麗元副首相（７５）に性的関係を強要されたと告発した後に消息不明になっている問題で、あるＳＮＳの投稿が注目を集めている。
中国国営メディア「ＣＣＴＶ」の沈詩偉氏は２０日までに自身のツイッターを更新し、彭の３枚の写真を投稿。写真は彭がぬいぐるみに囲まれた部屋で猫と遊んだり、猫を抱いたり、パンダのぬいぐるみを持って自撮りのような角度で写っている。どれも笑顔が印象的だった。
沈氏によると、これらは中国のメッセンジャーアプリ「Ｗｅ Ｃｈａｔ」に投稿されたものだという。
さらに、同氏は３枚の写真がスクリーンショットされた「第４の写真」も公表。「彭帥のＷｅ Ｃｈａｔにたった今、３枚の写真が投稿され『よい週末を』とつづっている。また、彼女の友人は３枚の写真のスクリーンショットをシェアした」とのコメントを添えた。
この投稿は彭の近況をアピールした形だが、海外メディアの見方は懐疑的。米経済紙「フォーブス」は「アップロードされた日は中国で『今日』と書かれていたが、写真がいつアップロードされたか、アカウントが彭本人かは不明だ」と指摘。英メディア「スカイスポーツ」も「専門家は画像の信ぴょう性に疑問を抱いている」としている。
彭をめぐっては、中国メディアが本人が送ったとされるメールを公表したが、女子ツアーを統括するＷＴＡは〝ねつ造〟を疑うなど様々な憶測が飛び交い、ＷＴＡのスティーブ・サイモン最高経営責任者（ＣＥＯ）が中国からの撤退を示唆する事態に発展している。
真相が明らかになる日はやってくるのか。
