【RIZIN】〝神童の弟分〟寺山遼冴 衝撃のRIZINデビューもマイク持っても才能発揮

弘樹に快勝した寺山遼冴(左)と姉の寺山日葵(東スポWeb)

格闘技イベント「RIZIN.32」(20日、沖縄アリーナ)で、〝戦うジャニオタ〟こと寺山日葵の弟・寺山遼冴(17)が弘樹に完勝で圧巻のRIZINデビューを飾った。

同じTEPPEN GYMを拠点にする〝神童〟那須川天心をセコンドに入場した寺山は、序盤から相手を圧倒した。1Rは普段からアドバイスも受ける兄弟子・那須川をほうふつとさせる動きで多彩な攻撃をヒットさせ、左ボディからの前蹴りで最初のダウンを奪うことに成功。立ち上がる弘樹の腹に再び左ひざを突き刺し2度目のダウンを奪い、KO勝ちは確実かに思われた。

ところが、ここから弘樹の驚異的タフネスもあって好試合となる。2、3Rにパンチ連打を顔面にヒットさせてダウンを奪った寺山だが、倒れても立ち上がる弘樹と打ち合いを展開し会場を大いに沸かせた。結果は判定だったが3―0で圧勝だ。

マイクを持った寺山は、セコンドの姉から「ちゃんとハッキリね」と声をかけられてから話し始めたが「RIZINという自分が、憧れていた大きい大会に出られて幸せ…?に思っています」と初々しさあふれるコメント。姉と神童がコーナーで心配そうに見つめる中「倒しきれなかったですが、どうですか? 面白かったですか? 今後もっと強くなるので、機会があればまたこの舞台に立ちたいのでお願いします」と話し万雷の拍手を浴びた。

リング上はもちろんマイクでも? その才能を発揮した〝神童の弟分〟寺山。来年に迫ったキック界の「アフター那須川時代」のカギを握る存在になってきそうだ。

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