オリックス・山本由伸が6回1失点でまさかの降板「甘く入ったボールを打たれて悔しい」

試合後、同点タイムリーの宗と抱き合って喜ぶオリックス・山本(東スポWeb)

25年ぶりの夢舞台で、絶対エースが6回1失点で無念の降板だ。20日、ヤクルトとの日本シリーズ初戦(京セラドーム)はエース山本が先発。立ち上がりからストレートを中心にフォーク、カーブを決め球に三振を重ね、強打のヤクルト打線を寄せつけなかった。

しかし、この日は相手打線に粘られて球数が増えていく。スコアレスで迎えた6回、2四球を与えて一死一、二塁のピンチを招くと6番・中村に150キロのストレートを中前に運ばれ、まさかの失点。無双投球を信じて詰めかけた京セラのスタンドが静まり返った。

6回を5安打1失点、9奪三振、112球を投じて無念の降板となった山本は「全体的に走者を許しながらの苦しい投球になった。中盤までは何とか粘りながら投げることができたと思いますが、最後は甘く入ったボールを打たれてしまって悔しいです」と肩を落とした。

5月28日のヤクルト戦からここまで16連勝の快進撃を続けた。10月25日のシーズン最終戦、11月10日のCSファイナルステージ初戦と連続完封を演じ、迎えた日本シリーズでは「1勝がとにかく大事」と責任の重大さを感じ、満を持してマウンドに上がったが…。試合は9回の土壇場で逆転サヨナラ勝ちを収め、山本の力投に報いた。

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