公務復帰の小池百合子都知事が木下都議に決断求める「都政の停滞を懸念」

木下都議に進退の決断を求めた小池都知事(東スポWeb)

過度の疲労で入院し、退院後もテレワークをしていた小池百合子東京都知事(69)が21日に公務復帰した。報道陣の取材に応じ、無免許運転で在宅起訴された木下富美子都議(55)について見解を述べた。

テレワーク中はコロナの再拡大防止や軽石対策などの指示を出していたという小池氏だが、体調をめぐっては重病説や辞任説が乱れ飛んでいた。小池氏は「おかげさまで体調は万全です。今、コロナの方も落ち着いていることから時間を取ることができたということで、都民の皆さまや医療従事者のおかげと思っています。どうぞ御心配のないように」と臆測を否定した。

小池氏が不在の間、都政では〝雲隠れ〟していた木下氏が都議会に姿を見せるなどして話題となった。しかし、2度の辞職勧告決議があっても木下氏は議員継続の意志を示している。

夏の都議選で木下氏の応援に入った小池氏は、「日々、都民の皆さまからも都に苦情が寄せられており、また、都政の停滞が懸念される」と指摘。その上で、「体調も悪いといいますが、まず体調を回復されて、人生長いわけですから、今の状況が理解できない人ではないと私は考えています。自ら出処進退を正していくことについて彼女自身が決することを確信している」と決断を求めた。

小池氏には木下氏を都議に引き立てた〝製造者責任〟を果たすべきとの指摘もされていた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社