【横浜DeNA】「来季はみんなで笑う」今永、志願のあいさつ

秋季トレーニング終了より一日早く一本締めした今永(中央)ら横浜DeNAナイン=横須賀市夏島町の2軍施設「DOCK」(立石 祐志写す)

 横浜DeNAの今永昇太投手(28)が21日、横須賀市夏島町の2軍施設「DOCK」での秋季トレーニング後に取材に応じ「いい疲労感と充実感に包まれている。もう来年の勝負が始まっている」と力強く語った。開催中の日本シリーズもテレビで観戦。グラウンド内外で野球漬けの日々を送っている。

 この日は、22日の秋季トレーニング最終日に一部選手がメディカルチェックにより参加できないため、一日早く手締めをした。選手会長の今永は選手、スタッフらの円陣の中央であいさつ。「来年、ここにいる皆さまと笑い合えるように選手一同、一丸となって頑張っていきます」と宣言した。

 手締めの掛け声は自ら志願。「コロナ禍でも僕らが円滑に野球をできるように、裏方さんがそう思わせないくらいサポートしてくれた。来年は必ず、幸せに巻き込めるようにしたい」と語った。

 昨年10月に左肩を手術し、今季は5月下旬に1軍へ合流。19試合で5勝5敗、防御率3.08、投球回の120はチーム最多だった。秋季トレーニングでは第1クールでキャッチボールをせず、走り込みを重視。「肩のインナーや肩甲骨のポジションなどを意識し、ランニングすることで軸を整えていた」と言う。

 ナイター開催の日本シリーズは両チームの先発投手を中心に観戦している。「どういう心理状態でパフォーマンスを発揮しているのか。自分に置き換えながら見ていきたい」。最下位からの巻き返しを図る来季に向けて意欲的にオフを過ごしている。

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