巨人・戸郷が秋季練習 CS敗退の悔しさが来季への原動力に

巨人・戸郷翔征

巨人の戸郷翔征投手(21)が21日に、ジャイアンツ球場で行われた秋季練習に参加した。

今季は26試合に登板し、9勝8敗の防御率4・27。3年目にして自身初となる規定投球回に到達した。CSではブルペンに回ると、好救援を連発。ファイナル突破こそ叶わなかったものの、存在感を見せつけた。

現在はノースロー調整中の戸郷。「体の状態をまずフラットに(することを)意識しながら、ランニングの量を増やしたりとかしてトレーニング中心でやってますかね」と、シーズン後半に失速した反省を踏まえて、改めて体を鍛え直している最中であることを明かした。

20日から始まった日本シリーズには、大きな刺激を受けた。「ずっと見てました。いいですよね…」と、初戦を食い入るように見ていた右腕は「やっぱり僕らも行きたかったですし。ちょっと悔しさが芽生えたのかな」と、率直な心境を明かした。

戸郷にとっては、プロ入り後2年連続で日本シリーズに勝ち進んでいたこともあり、今年になって初めて、CS敗退の悔しい思いを経験した。「あそこ(日本シリーズに行くこと)が当たり前って感覚になってたので。ジャイアンツが行って当たり前というのが僕の感覚だったので。行けなかったので初めて外から見ていろんな感情になりましたかね」。この悔しさが、来季への原動力になるはずだ。

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