【九州場所】元横綱白鵬が満点の解説者デビュー ツイッターでは「間垣親方」トレンド入り

NHK相撲中継の解説を行う間垣親方(東スポWeb)

大相撲九州場所8日目(21日、福岡国際センター)、元横綱白鵬の間垣親方(36)がNHK大相撲中継で〝満点〟の解説者デビューを飾った。

9月の秋場所後に引退し九州場所から親方としての業務に励んでおり、この日は正面解説席から幕内の取組を解説。向正面からの解説はない〝一人解説者〟で、NHK大相撲中継の公式ツイッターでは「緊張しています」とコメントしていたが、落ち着いた口調で7月場所まで土俵に上がっていた経験と豊富な知識を交えながら丁寧に解説した。

中継では、幕内下位で好調な力士が優勝争いにからんでくる場合を想定し、NHK大相撲中継の幕内全取組を録画して毎日チェックしていたなど、現役時代のエピソードも披露。結びの一番で遠藤(追手風)を破って全勝を守った後輩横綱の照ノ富士(伊勢ヶ浜)には「成長していますね。小さい相手にしっかり当たって。遠藤は引き(技)がうまいですからね。しっかりついていった。心技体ですか、充実していますね」と評価した。

「あっという間でしたね。手に汗かいています」と初解説の感想を語った間垣親方は、場所後半について「本当に(全勝の)大関の貴景勝が頑張ってますし、照ノ富士の横綱と2人で引っ張ってほしい」とエール。「相撲協会、相撲道発展のために、いままでお世話になりましたので。魁皇さん(現・朝香山親方)みたいな型を持った力士を育てていきたい」と今後の抱負も述べた。

SNSでは「間垣親方の解説、鬼面白かった」「穏やかでわかりやすかった」「最強の横綱であると同時に相撲界随一の相撲オタクなんだな」「やはり解説めちゃうまい。それ以上にこの人に勝てんわと思い知らされる」「毎日出てほしい」などとファンからは絶賛の嵐。大横綱は一方で荒々しい取り口で物議をかもしたこともあっただけに「現役時代からは想定しにくい柔らかさ」などの声も…。

これにより「間垣親方」がツイッターのトレンドワード入りしたほど。引退後の大横綱は〝大解説者〟の道も歩みそうだ。

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