北谷町長選、渡久地氏が初当選 「オール沖縄」野国町政の継承掲げる

 任期満了に伴う沖縄県北谷町長選が21日投開票され、無所属新人で前町議の渡久地政志氏(42)=立民、社民、社大、共産、新しい風・にぬふぁぶし推薦=が初当選した。無所属新人で前町議の阿波根弘氏(63)=自民、公明推薦=と無所属新人で前町議の仲栄真恵美子氏(69)は及ばなかった。
 4期16年務めた現職の野国昌春氏の後継候補として「オール沖縄」の立場で出馬した渡久地氏。現町政の継承とさらなる発展を前面に掲げ、選挙戦を勝ち抜いた。16年ぶりに新町長が誕生し、県内最年少の首長となる。
 投票率は52.62%だった。前回選挙が行われた8年前の57.95%より5.33ポイント低かった。
 当日有権者数は2万1856人(男性1万233人、女性1万1623人)。投票総数は1万1501票だった。
 渡久地 政志氏(とぐち・まさし) 1979年5月生まれ、町宮城出身。沖縄大卒。2005年の町議補選で初当選し、10月まで5期15年務めた。
 
◆北谷町長選挙得票数(選管最終)
 渡久地 政志(無所属・新人、前町議) 5713票
 阿波根 弘 (無所属・新人、前町議) 3609票
 仲栄真恵美子(無所属・新人、前町議) 2050票
 
 
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