橋下徹氏は木下都議の“強制辞職”に慎重論も「給料の減額ルールは作るべき」

橋下徹氏(東スポWeb)

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(52)が22日、「めざまし8」(フジテレビ系)に生出演した。

番組では小池百合子都知事が無免許で人身事故を起こした木下富美子都議の〝辞職〟を「確信している」と発言したことを取り上げた。

橋下氏は現状について「都議会は除名の手続きを進めてるかと思うんですけど、それ以外に辞めさせることができるかと言うと辞めさせることができない」と説明した。

辞めさせるようなルールはできないのかという疑問に対して「今だと禁錮刑以上の実刑で自動失職。被選挙権がなくなって。これをやろうと思ったら逮捕とか今、捜査中ですから。捜査の段階で辞めさせる、刑事罰じゃなくて行政違反でも辞めさせるということをルールで決めようと思った決めれるんですけど。ただこれをやると香港では立法会で民主派を全部排除される形での選挙になってるんです。もしルールを辞めさせていく所を広げていくと警察権力、捜査機関が『この議員は反体制派だ』ってことで逮捕したりだとか。それから行政違反のルールでも辞めさせることができれば役所側の方が何か気に食わない議員を『これは違反だ』とやることも可能なんですよ。その辺どうですか? ぼくは今のこれぐらいのルールがいいのかなと思ってるんですけど」と私見を述べた。

コメンテーターのカズレーザーは橋下氏の発言を理解を示したうえで「現状、議員の立場があまりにも安定過ぎるんじゃないかと思うんです。例えば今回の場合、病欠に関して(給料が)満額支給されるのはおかしいんじゃないかと言われてると思うんですけど。それに関しても議論の俎上に上がらないことがおかしいんじゃないかと思います」と意見した。

これに対して橋下氏は「給料はどこか止めるルールは作るべきだと思うんですが身分を失わせるというのは、ちょっと慎重にならないと。捜査機関、役所が動いたことですぐに議員を排除するというの、ちょっと危険かなと思います」と話した。

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