平戸の日本庭園を冊子で紹介 永松南九州大名誉教授

平戸歴史庭園研究機構が作製した「平戸庭園調査報告」

 平戸歴史庭園研究機構(代表・永松義博南九州大名誉教授)は、平戸市内の貴重な日本庭園30カ所の特徴をまとめた冊子「平戸庭園調査報告-平戸の日本庭園を楽しむために」(A4判、8ページ)を発刊した。
 200部作製。非売品。江戸時代後期に築かれた国指定名勝「棲霞(せいか)園」(岩の上町)をはじめ、平戸藩を治めた松浦家、家臣ゆかりの邸宅や寺院などにある庭園の魅力などを紹介している。
 永松代表は30年以上にわたり、学生らと棲霞園の研究を重ねてきた。「平戸には素晴らしい庭園が数多くある。貴重な文化財を守り継いでほしい」と呼び掛けている。
 市は22、23の両日、冊子で紹介した「棲霞園」と「梅ケ谷津(うめがやつ)偕楽(かいらく)園」(明の川内町)を一般公開する。冊子と一般公開の問い合わせは市文化交流課(電0950.22.9143)。

© 株式会社長崎新聞社