【新日本】高橋ヒロム BOSJ開催中の “雑音” に怒り心頭「もっと見てくれって。会社の人間が」

試合後、王者デスペラード(右)とニラみ合うヒロム

新日本プロレスの高橋ヒロム(31)が珍しく怒りをあらわにしている。

連覇がかかる「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」公式戦(21日、愛知県体育館)で、IWGPジュニアヘビー級王者エル・デスペラードと激突。宿命のライバル対決は互いに譲らない意地の張り合いとなった。

残り時間1分でビクトリーロイヤル(変型フェースバスター)を決めたヒロムはTIME BOMBⅡを狙うが決めきれない。丸め込み技のエル・エス・クレロで切り返されたところで30分時間切れ引き分けとなった。

激闘続きのジュニアの祭典の真っただ中だが、団体周辺は騒がしい。来年1月5日東京ドーム大会でウィル・オスプレイがIWGP世界ヘビー級王座に挑戦することが発表されたかと思えば、1月8日横浜アリーナ大会ではノアとの対抗戦も決定。来年のビッグマッチの話題が続々と出ている現状に、ヒロムは憤りを隠せない。

「BOSJ中にいろんな話題が入ってきちゃって、正直ムカつくなってのはありますね。偽物のベルト持ってるから挑戦できて、ドームのメインが約束されてるみたいなあの感じもムカつきます。そんなどうでもいいものがメインでいいんだって」

ドーム2連戦のメインはIWGP世界王座戦が濃厚だが、正式にアナウンスされているわけではない。ドームメインでIWGPジュニア王座戦を戦うことを目標とするヒロムは、悔しさを原動力に変えている。

「今も狙ってます。諦めてないです。BOSJをもっと見てくれって。会社の人間が。見た上で判断してほしいですよ。これは意地でも優勝して、俺がIWGPジュニアに挑戦しないといけないなと思います。使命感というか責任感というか、俺じゃなきゃそこは変えられないなと思ってます」

慣例を覆せるか。ジュニアの誇りを胸に、史上2人目の連覇達成から年間最大興行に殴り込む。

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