今場所こそ期待を裏切らない。大相撲九州場所9日目(22日、福岡国際センター)、関脇御嶽海(28=出羽海)が、関脇明生(26=立浪)を寄り切りで下し、勝ち越しを決めた。
立ち合いから突っ張って積極的に前に出た。相手の圧力に何度も引く場面もあったが、それでも押し戻して最後は右四つから一気に攻め込んだ。取組後は「前みつを取られたりするのはやっかいだったので、取らせないようにもろ差しでいった」と手応えを口にした。
これで6場所連続の勝ち越し。1敗を死守し全勝の横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)、大関貴景勝(常盤山)をぴたりと追走している。「ガス欠になってきた」と冗談を交えつつも「上2人が星を一つ落とすのは考えられない。だから一つでも白星をつなげられるようにやっていきたい。自分の相撲が取れる状態で臨みたい」と賜杯争いに絡んでいく決意を示した。