【北京五輪】反対デモが世界各地に普及 ポンペオ元米国務長官も賛同

無事に開催されるのか(ロイター)

来冬の北京五輪を巡り、カナダで反対運動が起こっている。

インド紙「ヒンドゥスタンタイムズ」は「カナダ・インド友好協会がバンクーバーで、中国の人権問題を巡る北京五輪開催に反対するデモを行った。デモ参加者は中国が強権的な国家安全保障法を施行したことで抑制された香港の自治権の回復を要求した」と報道。デモ参加者は「Free Hong Kong」「Fight for freedom」などとと書かれた横断幕を掲げていたという。

中国が強硬手段で香港の権力を掌握したのは記憶に新しい。さらに、直近では75歳の元中国副首相・張高麗氏に性的関係を強要されたことを告発した女子テニスの彭帥(35=中国)に関する騒動など、定期的に人権問題が話題となっている。

そんな中、同紙は「中国は長い間人権を侵害してきた。また、コロナウイルス感染症のパンデミックに関連する初期のデータを隠そうとしているという疑惑にも直面している」と指摘した上で「マイク・ポンペオ元米国務長官は、来年の北京五輪のボイコットを求める声の高まりに参加した」と伝えた。

実際に、ポンペオ元米国務長官はツイッターで「中国共産党は、武漢ウイルスについて書いている記者、中国共産党の研究所について真実を語っている博士、テニスのプロ選手、ウイグル人、香港人、インターポールの責任者を消滅させた。彼らから五輪を消滅させ、世界に誇れる場所で開催しようではありませんか」などとツイートしている。

ここ最近は北京五輪の開催に否定的な見解が増えているだけに、同様の運動が今後増えていきそうだ。

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