有機農業連携で協定 高鍋・木城推進協と社団法人

 高鍋、木城町でつくる高鍋・木城有機農業推進協議会と、オーガニック(有機農産物)の普及・拡大などに取り組む一般社団法人フードトラストプロジェクト(東京都、徳江倫明代表)は22日、包括連携協定を結んだ=写真。両者は有機農業に関する計画策定や人材育成、販路開拓などで協力する。
 協定調印式は高鍋町役場であり、両町関係者らが出席。半渡英俊・木城町長と黒木敏之・高鍋町長はあいさつで同法人による指導、助言への期待を述べた。徳江代表は「海側の高鍋町、山側の木城町が一緒に取り組むのは全国的にも珍しいのでは。結果を出せるようお手伝いさせていただく」と応じた。
 有機JAS認証を受けた農家は4月時点で高鍋町2戸、木城町1戸。両町は2018年、同協議会を立ち上げ、同認証機関設立に向け準備を進めている。国は5月、「みどりの食料システム戦略」を策定し、50年までに有機農業の面積を全耕地の25%に当たる100万ヘクタールに増やす目標を掲げる中、同法人が持つノウハウやネットワークを生かし、普及に弾みをつけたい考え。

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