「超党派」とは一体なんだろう?〜本当にすぐわかる政治用語〜

政治にちょっと関心があるけど、ちゃんと調べるほどには興味ない!

そんなあなたに選挙ドットコム素人代表ひがし(@misuzu_higashi)が政治や選挙にまつわる専門用語を簡単解説するコーナー、第6回は「超党派」です。

「党派を超える」とはどのようなことなのでしょうか?

ずばり、超党派とはなんだろう?

超党派とは、政党という枠組みを超え、協力しあうことです。

政界では日常的に使われる言葉で、国会・地方議会を問わず使用されます。

「党を超えて」の協力ですから、国会での与野党を超えて一つのグループになることもあります。

では、超党派で行われていることにはどのようなことがあるのでしょうか。

超党派の議員連盟がある

議員連盟には超党派のものがあります。大学のインカレサークルのようなものですね。

わかりやすい名前のものだと「超党派ママパパ議員連盟総会」というものがあり、自民党総裁選でも子ども政策を強く訴えた野田聖子氏が会長を務めています。

「超党派」と名前がついていなくても超党派の議員連盟もあります。「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」という議員連盟には、自民党・立憲民主党・日本維新の会・無所属の国会議員が所属しており、靖国神社への参拝を行っているようです。

超党派で大臣に要望書を提出!

超党派の議員連盟「子どもの貧困対策推進議員連盟」は、コロナ禍の中で児童手当や教育無償化の拡充を求め、当時厚生労働大臣を務めていた田村憲久氏に要望書を提出しました。

「子どもの貧困対策推進議員連盟」には自民党から共産党までさまざまな政党の政治家が所属しています。日頃は政治に対する考えが違っても、子どものためなら一致団結!というスタンスのようですね。

法案・予算案を考える

その他にも、国会や地方議会では日々政治家が超党派で協力しあい、法案や予算案が作られています。

どうやら「超党派」という言葉は、政治家の普段の活動において、政党に関係なく活動を行うときに使われる言葉という認識で良さそうです。

野党共闘や連立政権とは違うの?

立憲民主党と共産党が選挙協力して議席増を目指した「野党共闘」や、自民党と公明党が一緒に政権を担う「連立」と、超党派の活動は異なるのでしょうか。

大きな違いに、超党派での活動はあくまで個人でできるのに対し、野党共闘や連立政権はあくまで政党が先にくる、ということがあります。超党派での活動は、党議拘束にとらわれず、基本的には自由に行えるのです。

また、超党派の活動では「与野党を超えて」共通の課題に取り組むものが多くなっているのも特徴です。

「超党派」のまとめ

以上、「超党派」という言葉について改めて解説しました。

・超党派とは、政党・党派の垣根を超えて、政治家同士が協力すること

・選挙用語ではなく、政治家の普段の活動において使われる言葉

・超党派の活動は個人単位。党議拘束にとらわれない

これから政治を見る際には、自分が関心のある超党派議員連盟の活動にも注目してみるともっと政治が面白くなるかもしれませんね。

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