朝鮮の科学者が人工衛星の利用で新たな技術 平壌で「宇宙科学技術討論会」開催

朝鮮の首都・平壌で17日から19日まで「宇宙科学技術討論会―2021」が開催された。

朝鮮科学技術総連盟中央委員会が主催した討論会は、「朝鮮労働党と朝鮮政府の平和的宇宙開発政策を体して宇宙開発部門の科学者、技術者が収めた最新科学技術成果を広く普及、一般化して国の宇宙開発事業を積極的に促すことに目的を置いた」という。

「光明星-3」号2号機の打ち上げが成功した。(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

討論会には、金日成総合大学、金策工業総合大学、国家科学院をはじめとする科学・教育機関の科学者、技術者、教師、博士院生が参加した。

人工衛星分科、宇宙材料および要素分科、宇宙観測および基礎科学分科、応用技術分科に分けられて行われた討論会では、190余件の論文を審査、評価したという。

衛星とその部品の製作および試験技術、衛星航法と軌道および姿勢制御技術、合成開口レーダーおよび衛星用撮影機の開発技術と衛星通信、地上観測技術、各種の宇宙用材料開発技術など、人工衛星の開発と制御、観測および通信技術をさらに発展させる上で提起される問題を解決した論文が提出されたという。

衛星資料を利用して土壌および山林資源を調査し、自然災害を予測し、被災地を自動的に検出し、被害状況を定量的に確定する技術が実践的意義の大きいものと評価されたと国内メディアは伝えた。

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