孔子たたえる「釋奠」 足利学校で厳かに

新調した祭器で供物をささげる吉田会長(手前左)ら

 【足利】儒学の祖・孔子(こうし)や弟子らの功績に感謝し供物をささげる市指定民俗文化財「釋奠(せきてん)」が23日、昌平町の史跡足利学校大成殿で行われた。

 孔子像と同学校創立者の一人に挙げられる平安貴族小野篁(おののたかむら)像を前に、米やタイ、酒などを供える厳かな儀式。市民らでつくる釋奠保存委員会の吉田哲也(よしだてつや)会長(80)ら16人が祭官を務め、早川尚秀(はやかわなおひで)市長ら立会人8人が見守った。

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