上瀬谷「拒否」シーサイドラインに 横商会頭、再考求める「花博はビジネスチャンス」

国際園芸博覧会への期待を述べる上野会頭=横浜市中区

 上瀬谷通信施設跡地(横浜市瀬谷・旭区)と相鉄線瀬谷駅周辺を結ぶ新交通システム「上瀬谷ライン(仮称)」整備構想を巡り、市の第三セクター横浜シーサイドライン(同市金沢区)が市から要請された事業参画の拒否を決めたことを受け、横浜商工会議所の上野孝会頭は24日の定例会見で「非常に残念なこと」との認識を示し、同社に再考するよう求めた。

 上野会頭は、同社が市南部の活性化に寄与する目的で設立されたとした上で、新交通事業に参画し市北西部のまちづくりに尽力することは同社にとって「意義のあること」との持論を展開。「市との連携を密にし、そういう考えに基づいて取り組みを考え直してもらうことを希望したい」と述べた。

 跡地で2027年に予定されている国際園芸博覧会(花博)については、「横浜の発展の起爆剤になる」とし、地元経済界の幅広い技術を世界に発信する貴重な機会になると強調。「開催が新たなビジネスチャンスをもたらす。商工会議所としてリードし、盛り上げていく」と意気込みを語った。

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