最新の科学技術データを朝鮮全土で共有・利用 新たな電子蔵書管理システムを独自開発

朝鮮では科学技術に関する論文・資料を全国で共有・利用するためのシステムが整備され、常時更新されている。

システムのセンター的役割を担うのが平壌にある科学技術殿堂。国家における「科学技術普及基地、情報交流の拠点」と位置付けられている。

昨年は、独自の「電子資料収穫システム」を開発し、まず中央の行政機関に導入した。

平壌にある科学技術殿堂(C)朝鮮新報

今年に入り、システム導入の範囲を「地方の末端科学技術普及拠点」と位置付ける市、郡の電子図書館まで広げた。

このシステムによって、科学技術殿堂に新たな資料が構築されるたびに、利用者が必要とする資料を直ちに受け取ることができる。従来のデータ伝送方式に比べ運営における迅速性が飛躍的に向上し、データ管理での統一性が保障され、より実用的で総合的な電子蔵書管理システムを確立したという。

現在、普及している最新資料には、金属、化学工業の主体性、自立性を強化するのに資する先端技術や、軽工業部門の原料・資材の国産化、再資源化や環境汚染防止の技術などが含まれているという。

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