朝鮮で続く「3大革命」、その目標は? 「皆が仲睦まじく暮らす理想社会」を目指す

日本では「革命」という語彙が物々しい印象を与える。

富と権力を持つ者たちが資本主義の転覆と社会主義政権樹立を意味する語彙を「暴力」、「混乱」と同義語で使えば、人々は拒否感を抱くようになる。

 朝鮮では社会主義が成立した後も革命が続いている。

古い社会の遺物を清算し、人々を自然の拘束から解放するため、思想・技術・文化の領域で遂行される「3大革命」がそれだ。

 搾取階級が清算された社会主義において、革命の対象は自分自身となる。

誰もが先進思想、朝鮮の指導思想であるチュチェ(チュチェ)思想の旗の下の団結し、経済発展と文明生活を実現する能力を備えなければならない。企業や職場ごとに繰り広げられる「3大革命赤い旗争取運動」は、そのための革命的修養と鍛練の場になっている。

「平凡な人間が英雄になり、落伍者も先駆者になる」-3大革命遂行で模範を示し、国家から「赤い旗」を授与された職場では、そのような声を聞く。

 金正恩総書記、我々が理想とする強国、社会主義社会は、すべての人民が衣食住の心配を知らず、無病息災かつ安らかで仲睦まじく暮らす社会、互いに助け合いながら喜びも悲しみも分かち合う共産主義的美徳と美風が発揮される人民の社会だと述べている。

 このような社会は、経済発展と物質的な豊かさだけでは実現しない。社会を構成するのは人間だ。

 自分自身をよりよい人間に改造しようとたゆまなく努力する人々、革命する人民たちによって理想は開花する。

第5回3大革命先駆者大会が開かれた。(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

先頃、平壌で3大革命先駆者大会が開かれた。人間改造の模範単位、集団的イノベーションの主人公たちは、金正恩総書記が送った書簡を受け取り、決意を新たにしたという。

理想社会に向けて、朝鮮の総力戦が展開されている。

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