朝鮮の「3大革命」運動、賞罰制度を実施し幹部の責任も追及 金正恩総書記が書簡で方針示す

金正恩総書記が、朝鮮労働党の総路線とされる思想・技術・文化の3大革命路線を時代の要求に合わせて、新たな高みに引き上げ、さらに発展させていく方針を示した。

3大革命路線は朝鮮の社会主義、共産主義建設綱領とされている。思想・技術・文化の3大革命による人間改造が社会改造の主体をつくる-「人間中心の思想」とされる朝鮮の指導思想・チュチェ(主体)思想を具現した路線だ。

 朝鮮国内では、この路線が3大革命赤い旗争取運動として推進されてきた。3大革命の実践で模範を示した単位に「赤い旗」が授与される。

第5回3大革命先駆者大会が開かれた。(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

 これまで模範となった単位の代表が参加して18日から平壌で、第5回3大革命先駆者大会が開かれた。

 今回、金正恩総書記は大会参加者たちに書簡を送り、3革命赤い旗争取運動を時代の要求に合わせて拡大強化していかなければないと強調した。

 この運動はこれまで個別の機関や企業、工場、協同農場、職場と作業班などを単位に展開されてきた。

 総書記は書簡で、運動を行政区域である市、郡や従業委員数が数万を超える連合企業所を包括するより広い範囲に拡大し、名実共に全社会的運動、全人民的運動に展開する方針を示した。

 また、3大革命赤い旗争取運動の現状は、「判定を受けるための運動」、「旗を授与されれば終わる運動」のようになっていると指摘、今後は運動の熱気を高めるために正しく賞罰制度を実施すると宣言した。

 そして、模範を示した単位と個人には政治的および物質的評価を与え、「運動で後れをとった市、郡の党書記や3大革命赤い旗の称号をはく奪された単位の責任者は、相応の責任をたらなければならない」と強調した。

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