巨人が秋季練習打ち上げ 吉川が手締め挨拶の大役務めたワケは…

二岡智宏二軍監督(東スポWeb)

来季の飛躍を願って…。巨人の二岡智宏二軍監督(45)が25日に、ジャイアンツ球場でこの日最終日を迎えた秋季練習を振り返った。

吉川尚輝内野手(26)や松原ら一軍の若手主力選手らも参加した今年の秋季練習も、この日で打ち上げ。代表して手締めの挨拶を務めた吉川は「12月、1月が選手にとって大事な期間だと思います。この中から1人でも多く一軍の戦力となってリーグ優勝、日本一を目指して全員で頑張っていきましょう」と後輩を鼓舞した。

大役拝命は、首脳陣の大きな期待の表れか。二岡二軍監督は「(主力選手である吉川と松原には)紅白戦でも三塁コーチャーをやらせました。手締めに関しては紅白戦で負けた方がやろうか、という話だったんですけど…、引き分けだったというのと、原監督の評価が松原の方が良かった、じゃあナオキで、という話」といたずらな表情を浮かべながら経緯を説明。

その上で「彼らももっともっと野球のこと勉強してほしいと思いますし、それができるようになればもっと良くなると思うので、そういうところは彼らには伝えましたね」と大きな期待感も口にした。

そんな先輩ナインの背中は、後輩たちにとって大きな刺激になったはずだ。「一軍でやってた選手もいたので、その辺はすごくいい刺激になったと思います。紅白戦でしっかりアピールできた若手の選手もいますし、もちろんまだまだだなという選手もたくさんいたと思います。そこら辺はしっかりこのオフの時間使ってよくなってほしいなと思いますね」と二岡二軍監督。大所帯での秋季練習となったが、参加した選手にとっては実りある期間となった。

シーズンの経験と秋季練習で得た感覚を胸に、ヤングGはオフシーズンを迎える。手締めの挨拶で吉川が語った言葉同様、二岡二軍監督も「今日の朝のミーティングで私から言ったことはやってきてくれると信じて。後は本当にやるやらないは任せるから、責任もってやってくれ、とは伝えました」。来季のレギュラー争いに向けた勝負はすでに始まっている。

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