大雪時は支え合いを 災害に備えて防災啓発資料 上越市が作成

 上越市は昨冬の大雪災害の経験を踏まえ、冬の災害に備えた防災啓発資料『冬の暮らしの支え合い~大雪への備え~』を作成した。

 昨冬の大雪は生活道路の不通や幹線道路の交通障害をはじめ、停電や建物被害など、市民の暮らしに多大な影響を及ぼした。今年も大雪の兆しがうかがえることから、災害から身を守り被害を最小限にするためには日々の備えと地域の支え合いが大切だとし、日頃の備えや対策などをまとめた。

 資料では、各自が心掛けるべき冬への備えを紹介。テレビやラジオ、インターネットを使った気象情報の収集、ガス水道設備の損傷防止策や電源を必要としない暖房器具の準備の他、大雪時は車の立ち往生や公共交通機関の運休が発生するため、不要不急の外出を控えるよう呼び掛ける。

 また各町内で展開された、住民同士による助け合いの活動事例を紹介。高田、直江津の2町内会を取り上げ、住民がボランティア組織を結成し高齢者世帯の除雪を行ったり、空き家の被害確認などの巡回を行ったりして地域の安全確保に努めた取り組みを掲載している。

 市民安全課の担当者は「市民や事業所の皆さんは自助、共助の意識を持って、日頃から家庭や町内で大雪時の対応について話し合い、備えるために資料を活用してほしい」と話した。

 資料は市内全町内で班回覧される他、市のホームページで閲覧、ダウンロードできる。

資料はこちらから 

https://www.city.joetsu.niigata.jp/soshiki/shimin-anzen/ooyuki-sonae.html

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