フジテレビ希望退職者募集の衝撃! くすぶり続けた〝辞めない〟ベテラン社員問題

揺れるフジテレビ(東スポWeb)

フジテレビが25日、希望退職者を募ると発表。満50歳以上、勤続10年以上の社員が対象で、退職金には特別優遇加算金がプラスされ、希望者への再就職支援もするという。

実はフジでは2017年度に、同じ対象社員の希望退職を募っている。ある社員が明かす。

「でも、そのとき辞めたのは5人ほど。50歳に近い年齢の人は1億円ぐらいもらって辞めた。今回早期退職する人には、事業を興したり事務所を設立する支援もすると、会社側が約束している」

現在フジは社員数1300人で、対象社員は200~300人いるそう。フジ社員は57歳で役職離脱し「局長以上じゃない社員は役職がはく奪され、ボーナスが半分になり年収がガクッと下がる」という。定年は60歳で、65歳までは嘱託として会社に残れるが「いろんな人を見てると、60歳以上のほうが忙しそう。バイトと同じだから、ちゃんと会社に来てる感じ」だとか。

そう考えると、50~57歳までの社員は〝辞め時〟ともとれるが、「フジのいい時代にいい仕事をしてきたのが50代。だからこの世代には〝フジテレビ愛〟の強い人が多く、年取った人ほど辞めない」のだという。この社員の見立てでは「コロナもあり働く意欲がなくなってる人は多い印象だから、前回より希望退職者は増えるんじゃない? 蓋を開けてみないと分からないけど、対象社員の1割程度では」とのことだ。

フジ社員の年齢構成は〝逆ピラミッド型〟で、若年層は人数が少ない上、給料も少ない。今回の対象社員の1人も、30~40代の狭間世代には同情的だ。

「我々は20代後半で年収2000万円以上もらい、そんな時代が40歳すぎまで続いた。部長になると、それが1500万円にドカンと減るけどね。ところが今の30代の子たちは、年収1000万円もいっていない。フジに希望はないと、実際に30~40代が続々と辞めてる」

フジは26日午後3時半から、対象社員に向けた説明会を開くそうだ。

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