平野美宇、“ハリケーン”連発も惜敗で8強ならず 東京五輪金・陳夢の壁厚く<世界卓球2021>

<世界選手権個人の部(世界卓球2021)ヒューストン大会 日時:11月23日~29日 場所:アメリカ・ヒューストン>

現地時間26日、世界選手権は4日目を迎え、女子シングルス4回戦で平野美宇(日本生命)が陳夢(チェンムン・中国)にゲームカウント3-4で惜敗した。

平野美宇が陳夢と対戦

写真:陳夢(チェンムン・中国)/撮影:ラリーズ編集部

東京五輪女子団体、女子シングルスで金メダルを獲得し、今大会も第1シードの陳夢(中国)は2回戦、3回戦と1ゲームも落とさず勝ち上がってきた。対する平野は1回戦、2回戦をストレート、3回戦はフルゲームの熱戦を制して4回戦に駒を進めてきた。

両者の対戦と言えば、2017年のアジア選手権決勝で平野がストレートで陳夢を下し、アジア女王に輝いた試合を覚えている方も多いのではないだろうか。それ以降、平野は陳夢に苦杯を喫しているが、この試合はその試合を思い出すような展開となった。

写真:平野美宇(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部

1ゲーム目はデュースで落とすも、2、3ゲーム目を平野が奪う。アジア女王となり“ハリケーンヒラノ”と世界を驚かせた前陣速攻がこの試合では冴え渡る。

早い打点でストレートにも打てる厳しいコース取りに加えて、パワーも増している平野の卓球に陳夢は押されていく。

写真:陳夢(チェンムン・中国)/撮影:ラリーズ編集部

4ゲーム目も平野が8-4とリードするも、そこから陳夢が驚異の7連続ポイント。陳夢の咆哮が会場に響き渡った。そのまま陳夢は5ゲーム目も奪い、6ゲーム目もマッチポイントを握ったが、サービスエースもあり平野が逆転。

勝負の行方は最終ゲームへ。一進一退で進むが最後は陳夢が逃げ切り、ゲームカウント3-4で平野は敗れた。敗れはしたものの平野は陳夢と互角のラリーを展開し、会場のファンを大いに湧かせるナイスゲームを見せた。

女子シングルス4回戦

平野美宇 3-4 陳夢(中国)〇
10-12/15-13/11-8/8-11/7-11/13-11/5-11

文:ラリーズ編集部

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