【競泳】池江璃花子が主将の振る舞い 日大伝統「ワンパ」で掛け声「強いのはどこだー!」

公開練習で笑顔を見せる池江璃花子(東スポWeb)

これぞリーダーの振る舞いだ。日大水泳部は27日、都内で練習を公開。10月から女子主将に就任した東京五輪代表の池江璃花子(21=ルネサンス)が声でチームを盛り上げた。

池江の発案で実現した一般向けの公開練習には、日大水泳部のインスタグラムを通じて84人のファンが来場した。気温12度と肌寒い中でも、約2時間にわたって泳ぎを披露。日大伝統の「ワンパ」と呼ばれる円陣では、池江の「強いのはどこだー!」との掛け声にチームメイト全員で「日大」と返答する場面も。

練習後は、写真撮影やサイン会でファンと交流し「久しぶりにたくさんの方と触れ合えた。今年は応援してくださるみなさんとこのような機会がなかったのでうれしい」と笑みを浮かべた。

4月の日本選手権では涙の4冠を達成。東京五輪に出場するなど、復活を印象づけたが、池江は2021年を「波乱万丈」と四字熟語で振り返り「すごくいい経験をしたし、悔しい思いもした。復帰してから悔し涙を流してばっかり。もっと自信を持って試合に臨んで、いい結果を出したい」と満足はしていない。

来年5月には東京五輪のリベンジマッチとなる世界選手権(福岡)が控えている。体力面の不安から、本命の100メートルバタフライは「正直、今の自分に戦える力はまだない」としながらも「いい位置に行ける可能性がある種目は50メートルバタフライだと思っている」と目指すはあくまで世界のテッペン。奇跡の復活劇はまだ序章に過ぎないようだ。

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