豪華すぎる「全日本選手権」に羽生結弦もエントリー ケガ回復を祈願するファンの思いは?

復帰が期待される羽生結弦(東スポWeb)

日本スケート連盟は27日、フィギュアスケートの全日本選手権(12月22~26日、さいたまスーパーアリーナ)のエントリーを公表。その中に五輪2連覇の羽生結弦(26=ANA)の名前が含まれており、ファンは歓喜している。

エントリーされたメンバーは「豪華すぎる」を話題だ。男子は羽生を筆頭に平昌五輪銀メダルの宇野昌磨(トヨタ自動車)、グランプリ(GP)シリーズ連勝の〝旬な男〟鍵山優真(オリエンタルバイオ・星槎)、女子は全日本女王の紀平梨花(トヨタ自動車)、GPシリーズ第4戦のNHK杯を制した坂本花織(シスメックス)、アイスダンスで日本歴代最高点を連発する話題の〝かなだい〟こと村元哉中&高橋大輔(ともに関大KFSC)らが名を連ねた。誰もが主役を張れる〝オールスター状態〟だが、やはり羽生の名前はとりわけ光っている。

人類初のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)に挑戦している羽生は今月初頭の練習中に転倒。「右足関節靭帯損傷」と診断され、NHK杯とロシア杯を欠場した。本人は「動きによっては痛みが出てしまいますが、日常生活では、痛みの影響がなくなってきました」とコメントしているが、ファンの心配は募っていた。

現在開催しているロシア杯の会場には、出場していない羽生の応援バナーが掲げられ、日の丸には「GET WELL SOON YUZU(元気になってね、ゆづ)」の文字も…。さらに羽生が愛してやまない「プーさん」の絵も掲げられている。一方、全国各地には羽生にちなんだ神社が存在するが、ケガの回復を祈願するファンが参拝に訪れているという。

そんな中で発表されたエントリー。もちろん出場確定ではないが「羽生結弦」の名前がエントリーシートに記載されているだけでファンの胸は高鳴る。今、求められているのは北京五輪でも4回転半でもない。ただ元気に、全日本の氷上を滑るプリンスの姿が待ち遠しい。

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