【スターダム】詩美 まだ続く舞華とのライバルストーリー「今の最強の林下詩美を作った一人」

試合後、舞華(左)の健闘をたたえる詩美(東スポWeb)

女子プロレス「スターダム」ワールド王者の林下詩美(23)が、V9戦で下したライバル・舞華への思いを語った。

27日の国立代々木体育館第二競技場大会で詩美は舞華と対戦。ここまでシングル戦2勝2敗1分けのライバル対決は、期待通りの激闘となったが、ピンチをしのぎ続けた詩美が最後は粘る舞華をハイジャックボムで叩きつけて3カウントを奪った。
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でシングル対戦成績で1つ勝ち越した詩美は「お前とは何回もシングルしてるよな。ホント強くなったよ、お前。お前、この3年間、私のことを追いかけてスターダムまで来たんだろ。ホントに林下詩美のことが好きみたいだな。まだまだ私の背中追い続けろよ。何回でも受けて立ってやるよ」と話した。この言葉通り、詩美にとって今や舞華は特別な存在だ。

「最初は視界にすら入っていない他団体の選手だったけど、それが徐々に変わっていった。戦いを重ねるごとに追いつかれそうになって、脅かされるようになって、こちらも対策を練るようになった。舞華のおかげで強くなった? それはありますね。今の最強の林下詩美を作った人物の一人でしょう。これからも、戦い続けていきますよ。今は、ライバルだと思ってますから」

この日、12月29日の東京・両国国技館大会でのワールド王座挑戦権利証を保持する朱里が、小波を下してタイトル戦が決定。詩美は「朱里とようやく約束を果たせる。でも、まだまだこのベルトを渡すわけにはいかないんで」と腕をぶした。ここまで最高の1年を歩む赤い王者は、年内最終戦もかって有終の美を飾れるか――。

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