大相撲九州場所千秋楽(28日、福岡国際センター)、横綱照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)が大関貴景勝(25=常盤山)を押し出して自身初の全勝で2場所連続6度目の優勝を締めくくった。
表彰式の優勝力士インタビューでは四方の観客席へ向かって頭を下げ「久しぶりの九州場所なので、開催できることをありがたく思って土俵に上がっていました。皆さんの応援のおかげで土俵に上がる時は自信を持っていつもやっています」と声援に感謝。初の全勝Vには「今までできなかったことですから。できたことを本当にうれしく思います」と喜んだ。
元横綱白鵬の間垣親方が9月末に現役を引退し、今場所は名実ともに一人横綱として土俵を引っ張った。「土俵の上で気にしてもしようがないことですけど、以前と比べて地位の責任というか、いろんなことをこれからも勉強してやっていきたい」と番付最高位の自覚をにじませた。
千秋楽翌日の29日には節目となる30歳の誕生日を迎える。新たな1年に向けては「大きく目標を立てて、2桁優勝目指して頑張っていきたい」とV10達成に意欲を見せた。