ユベントス不正問題で「勝ち点はく奪、降格」の可能性も

不正問題で揺れるユベントス(ロイター)

イタリア1部ユベントスで選手の取り引きの際の費用や予算編成などでの不正で検察が捜査を開始した問題で、今後は勝ち点のはく奪や降格などの処分が下される可能性が出てきた。

すでにトリノ市検察庁の財務警備隊(税務警察)による捜査が行われており名門クラブに激震が走っているが、捜査の進展次第では厳罰が下る公算が高くなってきた。

イタリア誌「クロナカキ」は「特別規則やUEFA(欧州サッカー連盟)のライセンス違反がなければ、罰金が警告とともに発動される。しかし、第31条の第2項に抵触する場合は(罰の)範囲はより広くなる。今季のポイントはく奪のペナルティーから始まり、チャンピオンシップ(1部リーグ)からの除外まである」と指摘。イタリア屈指の名門が降格という非常事態に陥る危険性まで出てきた。

ユベントスでは2000年代前半に大規模な審判の買収や脅迫などを行ったカルチョ・スキャンダルが発覚し、クラブ史上初の2部降格の厳罰が下されてチームが低迷した苦い過去がある。その後復活して黄金期を築いたが、再びスキャンダルにより名門が地に落ちるのか大きな注目が集まる。

© 株式会社東京スポーツ新聞社