名門バルセロナにも「サウジマネー」注入か 大型スポンサー続々浮上も取締役会は紛糾

資金難で岐路に立たされているバルセロナ(ロイター)

財政難にあえぐスペイン1部の名門バルセロナに、救世主として大型スポンサーが続々と名乗りを上げている。

イタリアの移籍専門メディア「カルチョメルカート」はバルセロナの新スポンサーの契約交渉が大詰めを迎えていると報道。「ここ数日で、2つの企業が浮上している。暗号資産取引所が年間7000万ユーロ(約92億円)と結果に応じて20%のボーナスを提示。またインドの企業も、5800万ユーロ(約76億円)と15%相当のボーナスのオファーをしたが、これらは取り下げられた可能性もある。しかし、大きな契約がまだテーブルの上にある。それがサウジアラビアの投資ファンドで、年間1億ドル(約110億円)の金額を支払う用意がある」と詳細を伝えた。

最終的にはサウジアラビアの投資ファンドと巨額契約が合意間近に至っているようだが、最後の最後で難航しているようだ。

「このオファーには、取締役会やクラブの管理部門の間で不満の声が出ている」と同メディアは指摘。この投資ファンドの運営や資産の実態が不透明なことや、将来的にクラブの乗っ取りを画策している可能性もあり、経営陣は警戒しているというのだ。

しかし、背に腹は代えられないようで「それでも受け入れられる可能性がある。そうすれば、バルセロナにとっては重要な移籍市場のシナリオが開かれることになる」。これほどの破格オファーを今のバルセロナに提示してくれる企業は他になく、破産を逃れるためには契約する道しか残されていないというわけだ。

世界屈指の人気を誇る名門に、欧州サッカー界を席巻する〝サウジマネー〟が注入されるのか。今後の動向に大きな注目が集まる。

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