【新日本・WTL】記念大会は「千葉自主興行ツアー」!? 永田裕志がデビュー30周年へ怪気炎

鈴木みのる(左)にエルボーを叩きこむ永田裕志(東スポWeb)

新日本プロレスのミスターこと永田裕志(53)がデビュー30周年となる2022年へ怪気炎だ。

タイガーマスクとのコンビで「ワールドタッグリーグ」に参戦中の永田は、地元凱旋興行となった28日の千葉・東金大会で鈴木みのる、TAKAみちのく組と激突。岩石落とし固めでTAKAからリーグ戦初勝利を挙げ「流れを一気に変えて後半戦にいきたい」と逆襲ののろしを上げた。

試合後は天山広吉、小島聡の30周年を祝福し記念品を贈呈。さらに来年に控える自身の節目に向け、記念大会の開催を宣言した。大会は9月を見据えており、東金アリーナに加えて他会場での興行も検討中だ。「例えば佐倉市民体育館でやりたい気持ちもある。高校1年生の時にレスリングの初試合をやった会場で、俺の格闘技の原点なのかなと。千葉で自主興行ツアーもいいかもしれないな」と目を輝かせる。

レスラー人生を振り返る意味でも、レスリングという原点に立ち返る作業は欠かせない。監督業で人材発掘を続ける一方、長男の裕生君も競技に打ち込むなど常に刺激を受け続けている。

「本人は否定するかもしれないけど、オーカーンがメインイベンタークラスになったり、育成という意味でそういう人間が伸びてるのはうれしいよ。それに息子とお互い頑張ろうって二人三脚で現役生活続行してるところもあるし」

今年は米AEWマットに乗り込みIWGP・USヘビー級王座に挑戦。久々にシングルのタイトル戦線にも進出した。「どんどん舞台に立ちたい気持ちはあるよ。最近は米国での方が評価されてるしな。記念大会に海外ゲスト? 規制がなくなればね。ジョン・モクスリーもアルコール依存症が治ったころにでも。千葉の新鮮な空気を吸ってこっちでリハビリすればいいんだよ」。53歳を迎えてなお血気盛んなミスターが、団体創設50周年イヤーを自身の集大成にする。

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