悲劇繰り返さない AI巡回、チャット凍結も 学習端末 いじめ防止で栃木県内

配布された学習用端末を使用する中学生。町田市のいじめの問題を受けて、機能を制限する自治体もある=11月、那須塩原市内

 同じ悲劇は繰り返さない-。東京都町田市で小学6年の女子児童がいじめを苦に自殺した問題を受け、県内市町も「ネットいじめ」防止に向けて対応策の強化を図っている。一方、専門家は「情報モラルについてきちんと教えてから使わせないと、何度でも同じような事件が起きる」と指摘する。

 宇都宮市教育委員会は対応策の一つとしてネットパトロールを実施。人工知能(AI)による自動巡回なども活用し、早期発見・対応につなげている。担当者は「いつ市内で同じようなことが起きてもおかしくない、という緊張感を持っている」と危機感を強める。

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