亀田興毅会長も「お宝映像」期待! 来月ボクシングデビューゆたぼん リングでも革命起こせるか!

ゆたぼんがメキメキと強くなっている(東スポWeb)

“少年革命家”でユーチューバーのゆたぼん(12)が「3150ファイトVol.1」(12月16日、メルパルクホール大阪)で行われるボクシングの“デビュー戦”に向けて、着々と準備を進めている。あのボビー・オロゴン(55)の露払いも務め、心身ともに充実のゆたぼんは新境地開拓となるのか――。

不登校宣言で話題を集めたゆたぼんが、ボクシング漬けの日々を送っている。午前中は沖縄の砂浜でのロードワーク、筋トレで汗を流し、午後は元WBA世界スーパーライト級王者の平仲明信(本名・平仲信明)会長が主宰する平仲ジムで徹底的に鍛え上げている。もはや趣味のレベルではない。

ゆたぼんのパパ・中村幸也氏は「週6で練習していて、よく食べるようになったので、体もごつくなってきた。ぽっちゃりした顔がスッキリして、腕とかも太くなってきた」と息子の急成長に目を細める。

もともとゆたぼんは幼少時に空手をやっていて、格闘技には興味があった。ユーチューバーとしてのコラボ企画で朝倉未来や有名格闘家と交流していく中で、身体能力の高さや負けん気の強さを評価され、朝倉未から「オレと同じにおいがする」と認められていた。

すると、5月に元世界3階級制覇王者・亀田興毅氏から「ボクシングが素晴らしいスポーツだともっと広げてもらいたい」とゆたぼんに白羽の矢を立てられた。

亀田氏が会長を務める3150ファイトクラブ主催の興行にエキシビションマッチで出場する予定だったが、9月大会がコロナ禍で延期。仕切り直しとなって来月の開催で、ゆたぼんは三輪皇瑛(3150ファイトクラブ)との対戦が正式発表された。

大会が延期となったことで、ゆたぼんは約半年にわたって、みっちりとトレを重ねることができた。また平仲ジムでは、先日行われたRIZIN沖縄大会で14年ぶりにリング復帰したボビーが練習を重ねており、ゆたぼんはスパーリングする機会もあった。

ボビーの試合では応援団の一員として、花道をともに歩けば、暴行事件に引っ掛けた演出で、ボビーの両手にかけられた手錠を解錠する役目も果たした。多くの観客を前に勝利したボビーの姿に感極まったゆたぼんが号泣する場面もあった。

中村氏は「興行が延期になって、最初はゆたぼんのモチベーションが下がらないかの不安があったが、練習時間が増えたおかげで、自信がついてきて、本当に強くなってきた気がする。本人は早く戦いたくて仕方がない感じ」と闘争本能に火が付き、試合を待ちきれない様子だという。

亀田氏は「なかなか子供の時に舞台に立つのはしたくてもできない。これをきっかけにボクシングを好きになって、プロになりたいとなったら、うれしい。将来の世界チャンピオンになったらお宝映像になる」と期待を寄せる。

エキシビションとはいえ、リングの上に立つことで、思春期のゆたぼんには大きな影響が与えられることは必至。今後、本格的にボクシング・格闘技の道へ進む岐路となる可能性もある運命の一戦になりそうだ。

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