朝ドラに深夜ドラマ…段田安則の「ギャップ」が視聴者受け!?

朝と夜で“違う顔”の段田安則(東スポWeb)

5週目を迎えたNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の第21話が29日放送され、ヒロイン安子(上白石萌音)の義父・千吉(段田安則)が、夫を失った安子に再婚を勧める場面があった。

結婚まもなく出征した夫が戦死し、義父母宅で娘のるいを育てている安子。この日の放送では義母(YOU)につらくあたられ、千吉からは「心の整理がついたら再婚せられえ」と、暗に家を出るよう言い渡された。

岡山の実業家で厳格な家長を演じている段田だが、テレビ朝日系で放送中の深夜ドラマ「和田家の男たち」では一転、メディア業界で働く男3人の一家でチョイ悪風な新聞記者に扮している。このギャップに、ツイッターでは「面白い」「すごい」「たまらん」「大笑いしてしまう」と視聴者の投稿が相次いでいる。

両ドラマは段田の役柄のみならず、「カムカム――」が安子に始まる女性三世代の物語なのに対し、「和田家の――」は一つ屋根の下に暮らす男三代を描く異色のホームドラマであることも好対照をなす。朝ドラで嫁に再婚を勧めた段田が、夜の帯ドラマでは元彼女と別居再婚する筋書きも皮肉?といえば皮肉。

同クールのドラマ出演といえば、放送中のフジテレビ系「ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~」(月曜午後9時)にレギュラー出演する矢野聖人が、木曜夜の同「SUPER RICH」に重要な役柄で登場。この並行出演をフジは「異例!」とホームページで伝えた。

昨秋は、日曜午後8時枠のNHK大河「麒麟がくる」で準主役の織田信長を演じた染谷将太が、同9時枠のTBS系「危険なビーナス」では〝監禁〟カットが放送され、暴君信長からの局をまたぐ変わりようが話題になった。同7月期では、NHK「ディア・ペイシェント」で医師役の伊武雅刀が、フジ系「アンサング・シンデレラ」では末期がんの患者という設定でゲスト出演している。

並行出演はギャップがありすぎると幻滅も招きかねないが、これを楽しむ視聴者も少なくないようだ。

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