対馬は韓国の領土と主張する同国政治家の言動を韓国紙が伝えている。
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東洋日報は28日、「対馬が《韓国の土地》であることを明らかにする根拠は《独島が私たちの土地》という証拠と同様に十分にあると絶えず返還を叫ぶ人がいる」とし、公州市議会のイ・ジョンウン議長について取り上げた。
同紙に対しイ議長は、「対馬は海東地図、世宗実録、大東余地地図、東国輿地勝覧など様々な古文献で韓国固有の領土であることを明確に表記している。特に壬辰倭乱(文禄慶長の影木)当時、日本で製作された八道総図でも私たちの土地と記されている」と述べた。
続けて「このような歴史的事実によって対馬は明らかに大韓民国の領土であるにもかかわらず日本が違法占領した後に返還していない。文化と歴史、血統の均質性を保持する対馬は、必ず返還されなければならない。これを対内外的に宣明して促すことも政治家の大切な使命だと思う」と伝えた。
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東洋日報は「イ議長の意志は明瞭で断固としている。彼は特に日本の厚生省が明らかにした資料を重要な根拠の一つとして提示する」とし、「対馬住民のB型肝炎遺伝子物質などを調査した結果によれば、住民のDNAが韓国人とほぼ一致していることが知られている」などと伝えている。
イ議長は今年8月11日に対馬議会に対馬の返還を促す書簡を発送した。書簡には「すべての歴史地理科学的事実に従って対馬は私たちの土地だ。対馬議会が早急に、その土地が大韓民国の領土であることを明らかにし、返還に応じるよう促す」と記されたと伝えられる。また10月29日には対馬議会議長に「対馬返還」に関する対面討論を提案している。
同紙によると、「実現可能性が低いという懐疑的視線」のなかでも、「単純な民族感情を前面に出した人気発言ではない。合理的根拠や歴史的高証も十分だ」「大韓民国国民として持たなければならない正しい歴史観を繰り返し換気させた」とするイ議長の発言を伝えた。
韓国の初代大統領イ・スンマン(李承晩)は、政府樹立直後の1948年8月18日の声明で「対馬島は私たちの土地」であり、日本は速やかに返還するよう述べた。9月には「対馬島領に関する声明」を発表し、翌年の1月にも同じ主張を行った。さらに1951年のサンフランシスコ講和条約草案作成過程において4月27日に米国務省に送った文書においても対馬の領有権を要求をしたが、米国はこの要求に対して「日本が長期間統制している」とし拒否したと伝えられる。
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