イチロー氏が強豪・国学院久我山を熱血指導 ナイター練習終え「またどこかで…ありがとう」

イチロー氏(東スポWeb)

マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(48)が29日、東京都内の国学院久我山の野球部を訪れ、指導を行った。昨年の智弁和歌山に続いての高校生指導〝第2弾〟。秋季東京大会を制した強豪校だが、現3年生の田村優樹がイチロー氏と知り合いという縁で昨年に部員らが手紙を送って指導を熱望。思いのこもった内容に感銘を受け、来訪が決まった。

午後3時にグラウンドに現れたイチロー氏は引退した3年生との談笑後、アップを開始。自らティー打撃を行って選手の視線をクギ付けにし、内野ダッシュする際には「腕を後ろに大きく振る」「肩甲骨が動きだすと一歩が大きくなる」などと丁寧に実戦しながら説明した。さらに選手を守備につかせてフリー打撃を披露。外野のネットを越える当たりを連発するなど現役時代さながらの快音を響かせると、選手からは「やばい」「えぐい」の感嘆の声が上がった。

また、見逃し三振をしない「最後のテクニック」やベース上でのリードの取り方、走塁テクニックなど走攻守に渡って入念に説明し、考え方を伝授。日が落ち、ナイター照明となっても指導は続いた。

午後6時半ごろ、練習が終了。記念撮影を終えたイチロー氏は「またどこかで。ありがとう」と言い残して去って行った。年内にさらに2校を訪れる予定にしている。

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