【スターダム】林下詩美がV10戦必勝の誓い…赤いベルトを保持しビッグダディと一家団らん

林下家の一家団らんのためにも詩美は赤いベルトは渡さない!(東スポWeb)

年末年始の興行戦争を勝ち抜く! 女子プロレス「スターダム」のワールド王者・林下詩美(23)が、同王座の挑戦権利証保持者・朱里とのV10戦(12月29日、東京・両国国技館)に向けて強い決意を語った。コロナが終息しつつあり、年末年始は例年以上にプロレス・格闘技の注目興行が控える。先陣を切る赤の王者は最大のインパクトを残し、久々の一家団らんを最高の状態で迎える。

詩美にとって朱里との決着は、今年最大の〝宿題〟と言える。5月の「シンデレラ・トーナメント」で敗れ、6月のワールド王座V6戦では延長戦の末、両者KOで決着つかず。9月の「5★STAR GP」も時間切れドローで、2分け1敗と未勝利のままだ。

12月29日のV10戦は時間無制限の完全決着ルールで行われる予定で、詩美は「今年最後に大舞台、両国のメインで戦えるということは本当に光栄。絶対に勝って1年を締めくくりたいです」と力を込める。

だが風格漂う王者がにらむのは、対角に立つ宿敵だけではない。年末年始は大みそかの格闘技イベント「RIZIN」さいたまスーパーアリーナ大会をはじめ、来年1月1日はノア東京・日本武道館大会、4、5日の新日本プロレス東京ドーム大会とビッグマッチがめじろ押し。8日の新日本横浜アリーナ大会ではノアとの対抗戦が行われる。

どれも注目の大会だが、詩美は「そのどれよりも先にスターダムの両国大会があるわけです。そこでまず私が朱里とすごい試合をして、ビッグインパクトを残してハードルを上げたいですよね。今はRIZINの選手の方が存在は日本中に知られているかもしれませんが、この年末で林下詩美を知る人が一人でも増えるようにしたい。そして、男子のプロレスのトップと比べても全くそん色ない試合をします」と力強く宣言した。

なお、父の〝ビッグダディ〟こと清志さんを筆頭とする林下家はコロナの影響で集合を控えていたが、約2年ぶりに首都圏のメンバーが大みそかから元日にかけて集まる予定だという。それも詩美にとっては発奮材料になっている。

「久々の集まりに無冠で行くわけにはいかないです。それに、清志さんとかきょうだいにも格闘技好きが多いんですよ。大みそかの格闘技は昔から『セコンドか』っていうくらい熱中してみんなで見てました。今年もおそらくそうなるでしょう。だからその前にベルトを取られたり情けない試合をしていたら、大みそかはテレビを見ながら『この選手はこんなすごいのに詩美は…』とか言われかねないんですよ」と語り表情を引き締めた。

その後は「KENTAさんは久々に参戦する元日のノアでどんな…」「オカダ(カズチカ)さんと鷹木(信悟)さんはお二人にしかできない戦いが…」「対抗戦を通じて新日本しか見ていないファンの方にもノアのよさを…」などとプロレスLOVEを炸裂。まずは自らの戦いで女子プロレスのすごみを見せつける。

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