大谷翔平がエドガー・マルティネス賞を受賞 今季のベストDHに選出

日本時間11月30日、今季のエドガー・マルティネス賞(最優秀指名打者)の受賞者が発表され、大谷翔平(エンゼルス)が選出された。同賞はア・リーグに指名打者制が導入された1973年から表彰がスタートし、「史上最高の指名打者」と呼ばれるエドガー・マルティネスの功績をたたえて2004年に改称。エンゼルスの選手が受賞するのは今回が初めてである。投票は各球団の番記者やブロードキャスターなどによって行われ、次点はJ・D・マルティネス(レッドソックス)だった。

大谷はメジャー4年目の今季、打者として155試合に出場し、打率.257、26二塁打、8三塁打、46本塁打、100打点、103得点、26盗塁、96四球、189三振、出塁率.372、長打率.592、OPS.965を記録。指名打者としての出場は126試合で、代打での出場が9試合、登板時の投打同時出場が20試合あった。同一シーズンに45本塁打、25盗塁、5三塁打を記録するのはメジャー史上初の快挙であり、MVPとエドガー・マルティネス賞の同時受賞も史上初めてとなった。

大谷はシルバースラッガー賞の指名打者部門に選出されただけでなく、「オールMLB」でも指名打者部門でファーストチームに選出。指名打者として受賞できる3つのアウォードを独占し、文句なしの「今季のベストDH」となった。リーグMVPに満票で選ばれたほか、選手間投票による年間最優秀選手、「ベースボール・アメリカ」「ベースボール・ダイジェスト」「スポーティング・ニュース」の各媒体が選出する年間最優秀選手も受賞。さらに、ロブ・マンフレッドのコミッショナー就任後初めてとなる「コミッショナー特別表彰」も与えられた。

個人の賞をほぼ総なめにした今季の大谷。次はポストシーズンでの活躍を見たいところだが、エンゼルスは2014年以来のポストシーズン進出に向けてノア・シンダーガードらを獲得した。しかし、アストロズは依然として強力であり、マリナーズやレンジャーズも大型補強を展開中。メジャー屈指の激戦区となりつつあるア・リーグ西部地区を勝ち抜くためには、大谷以外の選手の奮起はもちろん、大谷が今季の活躍を継続することも必要となりそうだ。

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