「いい肉の日」 肉の価格が高騰する中…キャンペーンや特売も

11月29日は語呂合わせで「いい肉の日」です。新型コロナウイルスの影響で肉の値段が高騰する中、この日に合わせてお得なキャンペーンを行う東京都内の店を取材しました。

全国に118店舗を展開する「伝説のすた丼屋」では「いい肉の日」に合わせて「いい肉祭り」を開催しています。11月29日と30日の2日間、ニンニクが効いた特製のたれで炒めた豚肉と長ネギをのりが敷かれた白米の上に盛り付けた名物「すた丼」と「生姜(ショウガ)丼」の肉の量が1.5倍になるキャンペーンを行っています。このキャンペーンを目当てに、店には多くの人が訪れ「いい肉の日」を満喫していました。運営会社の担当者は、新型コロナの影響で肉の値段が高騰する中での実施について「われわれは飲食店なので、食を通じて皆さまに元気になってもらいたいと思い、企画を立ち上げた」と話し、少しでも客に還元したいと意気込みを語りました。

国内では輸入牛肉の価格高騰、いわゆる「ミートショック」が続いていて、アメリカ産牛バラ肉の卸売価格は1キロ当たり1000円以上の高い水準となっています。このため、他の肉の値段にも影響が出ています。こうした中、東京・練馬区のスーパーアキダイでは「いい肉の日」に合わせて肉の特売を行いました。特売を行った理由についてアキダイの秋葉弘道社長は「牛も豚も鶏も全て高値が続いている。その中でこういうイベントで少しでもお客さんに喜んでいただきたいということで『いい肉の日』を受けて安く販売させてもらった。期待している人もいるのでそれに応えたいと、無理して出血大サービスをしている」と話しました。国内では年末年始に向けての肉の需要が増えるため、価格が落ち着くのは年が明けて2月ごろになるのではないかと秋葉社長はみています。

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