メッシのバロンドール受賞が波紋 レバンドフスキ推しのドイツレジェンドが選考を批判

メッシのバロンドール受賞に異を唱える声が(ロイター)

フランス誌「フランス・フットボール」が選定する今年のバロンドール(世界年間最優秀選手)にフランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(34)が選出されたことが大きな波紋を呼んでいる。

メッシは自身が持つ最多受賞記録を更新する7度目の獲得を果たしたが、アルゼンチン代表として出場した南米選手権の優勝が評価される一方で、今夏に加入したPSGではリーグ戦でわずか1得点とふるわない。

一方で、ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンのポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキは昨季41ゴールをマークしてシーズン最多得点記録を49年ぶりに更新し、今季もここまで14ゴールと得点ランキングのトップを独走。今年のバロンドール受賞が有力視されていた。

しかし蓋を開けてみればまたもやメッシが受賞。この選考に、自身もバロンドールを獲得した経験があるドイツの伝説的選手であるローター・マテウス氏がかみついた。

フランス紙「フィガロ」は「元ドイツのサッカー選手であるマテウスは、メッシの代わりにレバンドフスキが賞を受賞すべきだったと信じている」と報道。マテウス氏が「正直なところ、私はもう何も理解できない」とメッシの受賞に疑問を呈し「メッシには敬意を表するが、レバンドフスキほどバロンドールに値する人は誰もいなかった」と選考結果を批判した。

メッシの受賞に関してはこれまでの実績を含めた〝ブランド〟も上乗せされているとの指摘もあり、驚異的な成績を収めたレバンドフスキが戴冠を逃したことは大きな物議を醸しそうだ。

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