救急車を蹴ってへこませたとして器物損壊の疑いで逮捕、送検されたシンガー・ソングライターの鬼束ちひろ容疑者（４１）が３０日、午後２時１０分に留置先の東京湾岸署から保釈された。
鬼束容疑者はこの日、午前８時４８分に身柄を送検され、午後１２過ぎに再び湾岸署に戻っていた。その後、関係者の車で裏口から湾岸署を後にした。
事件は今月２８日に東京・渋谷区のＪＲ恵比寿駅近くで起きた。鬼束容疑者と一緒にパチンコに興じていた友人女性が体調を崩し救急車が駆け付けた。女性を救急車に乗せる際に、鬼束容疑者が通行人とトラブルになり救急車を蹴ったという。鬼束容疑者は「嫌味を言われてパニックになった。嫌なことを言った男を許せないといった気持ちでやった」と容疑を認めている。
鬼束容疑者は２０００年にデビューし、同年８月に発売したセカンドシングル「月光」が大ヒットし、脚光を浴びた。その後は１０年は知人男性に暴力を振るわれ全治１か月のケガを負うなど世間を騒がせた。昨年デビュー２０周年を迎え、今年２月には２３枚目のシングル「スロウダウン」をリリース。音楽活動も順調だったが、容疑者としてマスコミのフラッシュを浴びることになってしまった。
