きょうから師走。正月用の漬物などに使われる干し大根の出荷が栃木県鹿沼市内の農家で最盛期を迎えている。
同市茂呂、農業市田博(いちだひろし)さん(53)方では11月中旬から干し大根用に約3万5千本を収穫。10本程度に束ねてハウス内につり、1、2週間ほど乾燥させて出荷している。干すことで水分が抜けて甘みが増し、味も染み込みやすくなるという。
30日は所狭しと並んだ大根が冬の日差しを浴びる中、市田さんらが出荷時期を迎えたものを運び出す作業などに汗を流した。市田さんは「今年は好天で乾きがよく、品質がいい。食文化を継承するためにも、ぜひ漬物に挑戦して味わってほしい」と話していた。
作業は12月10日ごろまで続き、主に宇都宮市の市場に出荷するという。