昨年生まれたスナネコの姉妹4匹を種の保全などのため他県へ移す那須町大島の那須どうぶつ王国は30日、4姉妹がそろった最後の公開を行った。
同園では昨年4月のアミーラ誕生を皮切りに、サディーカ、マシュリク、ハディーヤが生まれた。
この日は午後3時から餌やりの様子が公開され、飼育員の荒川友紀(あらかわゆき)さん(29)が4姉妹の飼育エピソードを披露。「スナネコたちは園にとって特別な存在」と説明し、生まれてすぐに生命の危機にひんしたアミーラの人工保育を決断した思い出などを語った。
4姉妹そろった姿を見届けに来た来園者らの中には「ありがとう しあわせに」と書いたうちわを掲げる人もいた。
サディーカとマシュリクはネオパークオキナワ(沖縄県)、ハディーヤは長崎バイオパーク(長崎県)に移され、繁殖などに臨む。ネオパークオキナワは「来る日が楽しみ。沖縄県民らに魅力を伝えていきたい」としている。アミーラは移送先が決まるまで那須どうぶつ王国で公開する。
4姉妹の両親、雄のシャリフと雌のジャミールは今後も同園で公開し、繁殖に取り組んでいく。