青春を過ごした団地 解体を阻止しようと動き出す少年 フランス映画「ガガーリン」予告

2022年2月25日に劇場公開される、第73回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクションの初監督作部門に選出されたフランス映画「GAGARINE/ガガーリン」の、予告編が公開された。

公開された予告編は、少年ユーリの住むパリ郊外にあるガガーリン団地での、何気ない日常を捉えたシーンから始まる。広場で仲間と踊ったり、皆既月食を楽しんだりと、団地で青春を過ごすユーリ。しかし、建物の老朽化のためにガガーリン団地の解体が決定、幸せな日々に少しずつほころびが見え始める。そんな中「アメリカに行きたい」と語る友人ディアナに「夢はある?」と問われたユーリは、自分の夢を実現するため、団地解体の阻止に向けて動き出す。そして、自分の心に正直になり、プラネタリウムを作り上げ、アパートの中をバイクで駆け巡るユーリの姿などが映し出される。

「GAGARINE/ガガーリン」は、フランス・パリ郊外に実在するガガーリン公営住宅を舞台にした青春映画。監督は、本作が長編デビューとなるファニー・リアタールとジェレミー・トルイユの男女2人組。解体前のガガーリン団地で実際に撮影を行い、ノスタルジックで幻想的な映像美の中に、繊細な若者の心の機微を描き出した。主演は、本作で見いだされたアルセニ・バティリ。主人公の揺れる心情を体現し、映画デビュー作ながら各国の映画祭にて主演男優賞を受賞した。若手女優のリナ・クードリのほか、レオス・カラックス作品の常連ドニ・ラヴァンが特別出演している。

【作品情報】
GAGARINE/ガガーリン
2022年2月25日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国公開
配給:ツイン
©2020 Haut et Court – France 3 CINÉMA

© 合同会社シングルライン