11月28日は「いい唾液(つば)の日」-。神奈川歯科大学(横須賀市稲岡町)の槻木(つきのき)恵一副学長は、人の唾液成分の向上による健康効果を広く呼び掛けようと、「いい唾液の日」を日本記念日協会に登録。制定記念セレモニーが28日に横浜市内で開かれた。
槻木副学長は、口腔(こうくう)疾患が認知症やがんなど全身に悪影響を及ぼす要因となるとし、人の唾液成分の向上が健康効果につながることに着目。4月に日本唾液ケア研究会を発足させ、8月に記念日を登録した。
式典では同大の鹿島勇理事長が「学内に唾液科学研究所を立ち上げた。近い将来、病気の検査が血液から唾液になることを期待したい」と述べ、バイオリニストの大塚野乃子さんの演奏も花を添えた。槻木副学長は「唾液ケアは脳や腸の疾患予防につながる。記念日制定を機に多くの人に知らせたい」と抱負を語った。